あんざい通信 お客様のご紹介 社会福祉法人交響


ベーカリーカフェSOAR(ソアー)
障害福祉サービス事業を利用しながらも、もっと働き工賃アップを目指す人たちがいます。
SOAR(ソアー)は、関西の総合食品メーカーと業務提携を行い、パンの製造からカフェでの接客など、プロの技術に学びながら営業しています。

住所:広島市東区若草町15-20
電話:082-236-7383

お客様納入事例紹介

支援が必要なすべての障害のある人が通える
事業所の体系化をめざして生活介護事業所 和音 開設

法人名 社会福祉法人交響
創 立 1996年9月
理事長 安部 倫久
従業員数 70名

所在地 広島市東区戸坂南1丁目27-2
ホームページ:https://koukyou.or.jp/


就労・活動の場 ・第一きつつき共同作業所 ・第二きつつき共同作業所
・うぐいす共同作業所    ・SOARきつつき
くらしの場 ・交響ホーム 清風台  ・交響ホーム 戸坂第一
・交響ホーム 戸坂第二  ・交響ホーム 戸坂山根
・生活支援センター「i」  ・交響ホーム あけぼの
精神障害のある方への支援 ・きつつき第三作業所
2021年(令和3年)4月 開所 ・生活介護事業所 和音

◇貴社の沿革と事業内容を教えてください

1981年に今の社会福祉法人 交響の前身である障害者小規模作業所「きつつき共同作業所」を開設したのが始まりです。「障害があってもあたりまえに暮らせるまちを」という志をもった仲間によって作業所づくりが始まりました。当時の私は、株式会社時事通信社に勤めていました。障害者の活動を取材するうちに「きつつき共同作業所」の理念に共感し、厳しい運営状況のなか、障害のある人たちと「ともに生きる」活動に参加することにしました。給与が3分の1以下になることやマスコミの仕事を辞めることはずいぶん悩みました。それでも家族の応援や利用者の家族のおもいが支えになりました。今思えば、かっこつけた本当に無謀なチャレンジだったと思います。

設立当時は障害のある人の仕事もなく、廃品回収のチラシを町内に配ったりしながら仕事を探し生み出す日々でした。それから約16年間活動を続けるうちに、徐々に地元の住民や行政等の支援を得られるようになり、1996年に法人化することができました。「ともに生きる」という理念に共感してくれた支援者や職員が増え、新たな働く場や暮らしの場を開設していくことができたのです。

 

◇交響さんが大切にしていることは何ですか?

障害を持つ本人、家族とともに願いをかなえることです。交響の原点は、半世紀以上前、当時学校すら通うことができなかった「この子を学校に行かせてほしい」という願いから始まっています。そんな家族の願いを事業化することが交響の使命だと思っています。もうひとつは、地域のみなさんと「ともに生きる」ことを実現することです。障害福祉施設が地域であたりまえになるためには、地域のみなさんの理解と協力が必要なのです。

◇「和音」開設の目的は何ですか?

「和音」は、生活介護事業所として知的障害、強度行動障害、医療的ケアが必要な方の支援をするために開設しました。創業時から障害の軽い方から医療ケアの必要な障害の重い方まで、全ての障害者に対応したいと考えていました。しかしながら、私たちにとって医療的ケアの必要な方や障害の重い方の支援は、人的、設備的に非常にハードルの高いものでした。約6年前に「18トリソミー」という非常に重い病気を抱えて生まれた子とそのお母さんに出会いました。ある日、病院に移送中に海岸に立ち寄りました。海に関係する名前の我が子に「はじめての海だね」と話しかける姿を見ながら、おもいきって事業を実施する決心をしました。重い障害のある人や家族に「ひとりじゃないよ」と伝えられる事業所になってほしいとおもっています。

◇和音さん開設で特にこだわった点はありましたか?

地域のみなさんと「地域共生社会」を実現するために、1階を町内会等の地域交流の場にしました。災害時の緊急時避難スペースとしても利用できるようにしています。2階は看護師を配置して医療的なケアが必要な人も通所できるスペースにしました。入浴に介護が必要な方のために、介護用特殊浴槽室も設置しています。3階は自閉スペクトラムをはじめ、専門的な支援を必要とする人の利用が可能なスペースにしました。また、それぞれの階の目的が視覚的にも明確になるように、1階:オレンジのフロアー(地域とともに)2階:きいろのフロアー(重い身体障害者の方とともに)3階:みどりのフロアー(知的障害者の方とともに)とを色分けしています。

◇施設開設後の感想はどうですか?

長年の想いが実現できて本当に良かったと思っています。コロナ禍の中での開設となり、開所式も断念せざるを得ない状況でしたが、スタッフにも恵まれて無事に運営できています。まだ定員には達していませんし、力不足なところもあるので、あせらず着実にやっていきます。今回必要最低限の備品でスタートしたので、これから必要なものがあれば随時アンザイさんにお願いしたいと思っています。

◇アンザイに声をかけていただいたきっかけ、理由は何でしたか?

アンザイさんとは、法人化したころに得意先に紹介してもらったのが取引の始まりです。当時の担当者の鹿田さんには、色々と親身になって相談に乗ってもらいました。決して押し売りをしない、聞いたことに対しては徹底的に調べてきてくれるという積み重ねで信頼感が増していったと思います。担当が浅尾さんになっても、鹿田さんに負けない対応を長年してもらっています。担当の方があまり変わることがなく、私たちのことを一番良く知っていてくれるという信頼と安心感がアンザイさんとお付き合いしている理由ですね。

◇アンザイの担当者の対応はどうでしたか?

浅尾さんには、以前のソアー建設の際にもお世話になっていたので安心感がありました。今回の和音もかなり前から相談させてもらっていて、細かい経過を知ってもらっているのでストレスなく打合せができました。ゼネコンさんとの工程会議等でもキチンと調整役をしてもらい、納期調整などもスピーディに対応してもらったので、本当に助かりました。

営業担当:浅尾 健志

 

今までも様々なお仕事をさせていただいており、今回もかなり前から相談を受けていたので、お客様のことを誰よりも良くわかっているという自信がありました。また、依頼されたことはできるだけスピーディに対応することに心がけました。安部理事長の長年の夢の実現のお手伝いができて本当に良かったと思っています。今回、安部理事長の創業の想いを聞かせていただいて大変感動しました。これからも何でも気軽に相談いただいて、今後の夢の実現もお手伝いしたいと思っています。